スプラトゥーン2を特別やりこまなかった人間の雑感
そろそろ書いておかないとゼルダBotWの二の舞いになってなにも書かなそうなのでブログを書いておく。
スプラトゥーン2、発売日に買ってそこそこやった。
前作はやってない。なので概ね好印象な感想しか見なかった前作を結局やってないため、2には割りと期待していた。
しかし結局やりこんでないし、たぶんこのままやり込むこともないので。
その程度の人間による、軽い感想でも書き残しておく。
とりあえず結論。イカはシューターじゃなくてアクションゲーム
ざーっと触ってプレイした感じ、自分が出した結論はこれ。
スプラトゥーン2はFPS/TPSではなくアクションゲームだ。つまり、シューターとは違う文法の上にある存在だ。
なんでかというと、このゲームで重要なのはAIMじゃなくて、キャラクターコントロールだからだ。
何言ってんだこいつ? と思った人に向けて説明を試みる
そもそもFPS/TPSってなに?
自分はFPS/TPSのことをAIMするゲームだと定義してる。
必要条件はAIMが成立すること。
十分条件は他のあらゆる要素による差をAIM力でひっくり返せること。
お前の言うAIMってなに?
点の照準を厳密に制御すること。
なんでスプラトゥーン2がシューターじゃないって言ってんの?
FPS/TPSのAIMってのは敵に照準を合わせるゲーム、何だけども。
その照準ってのは敵のどこに合わせるかで更に細かく制御が必要だ。手足と胴体と頭じゃダメージ倍率が全く違うのはFPS/TPSだと普通の話だ。慣れてない人だと意味がわからないレベルで点の制御が必要なのがシューターだと思って良い。
で、スプラトゥーン2の場合、そんなAIMが不要に作ってある。
そもそもキャラクターのどこにあたってもダメージが一緒だし、攻撃判定が点で飛ぶ武器も少なく、面やらよくわからん塊をばらまくやらで、結構いい加減に攻撃判定を飛ばす武器が多い。攻撃がインクなのでばらまくと前がよく見えなくなるので、点で狙って制御するようなゲームにはなりえないわな。
だからこのゲームの照準操作ってのはそもそもシビアに追い込むようになってない訳だ。
あと、これは操作になれるまでやらなかった自分固有の問題かもしれないが。
このゲーム、操作の感度の最大値がものすごく低い。最大にしても自分が欲しいスピードの半分以下しか出てない感じだ。これはスティックでもジャイロでも同じ。
そのせいもあって、FPS/TPSならよくやる絶えずキョロキョロして敵を探し周りつつ、コロコロと置くべき場所にAIMをあわせていきながら索敵して、敵が居たときには予定調和として発砲するっつープレイができない。この辺はすんごいストレスだったりした。
で、そんなこんなでやってるうちに気づく訳だ。
スプラトゥーン2で勝つために必要なのは照準を振り回す操作じゃないと。
スプラトゥーン2がアクションゲームだという真意
照準を振り回す操作じゃなくてなにをするのか? というと、それはキャラクターの向きを細かく制御することだ。
つまり照準じゃなくて、移動の方の操作、そっちが本命のゲームだってこと。
敵に照準を向けるんじゃなくて、敵の方にキャラクターを向けつつ有効射程距離にとらえ、照準操作の方では微調整をして攻撃する。
主となるのは移動操作の方だってことだ。あくまで照準操作は補助。
そもそもこのゲーム、インクに沈んで高速で移動するっつーイカ移動(正式な名前忘れた)がある。イカ移動による割りと速い移動操作と、実はかなり短い有効射程。この2つの要素が噛み合う動きってのは的確なキャラクターの移動操作で敵を補足して即座に殺すっつー動きになる。
AIMだAIMだと照準操作に意識を回してるようじゃ駄目で、キャラクターの移動操作に意識を向けないと駄目だったのね。
そう思うとキャラクターのどこにあたってもダメージが同じとか、攻撃判定が点で飛ぶ武器が少ないとか、そういう仕様の真意も見えてくる。
あ、シューターじゃなくてアクションゲームなんだなって。
そんな訳でAIMを気にする暇があったらキャラクターコントロールに意識を向けよう
ってことでAIMできねぇ感度低すぎる振り向けねぇ、とか言ってるうちはイマイチだったが。
キャラクターコントロールに集中し、素早く詰めたり引いたり、発砲前の向き制御に神経を注いだり、そんな感じで遊んだら楽しくなったし勝てる感じになったりした。
プレイフィールとしてはロックオンがなく自分で攻撃方向の向きを細かく制御する必要がある剣戟系のアクションゲームに近い。
20killオーバーで勝つと気分いいね。
と言った経緯があったので、自分の中ではスプラトゥーン2はシューターじゃなくてアクションゲームだという結論になりましたとさ。
普段FPSとかやらなそうな層にもスプラトゥーンは人気ある理由も、そう思うと自分では納得しやすかったしね。
という訳で、特別イカをやりこまなかった奴にはこんなこと言ってるやつもいる、って感じにぬるっとこのエントリは結ぶ。
P.S.
上の話と微妙に関係なかった余談
塗りとかいうマップ上の空間コントロールが重要なゲームだよね
スプラトゥーン2の塗るって行為。
これは高速移動用の道の敷設であり、インク=弾丸の補充や体力回復のための兵站線構築であり、敵の潜伏や移動を妨害する行動である。
んで、武器の攻撃力とキャラの体力のバランス的に、自分が死ぬまでに敵を全員殺し切ったり、逆に複数の敵の攻撃に耐えながら攻撃したり、といったことができない調整になってる。無双ができないってこと。
こうなると攻撃は常に奇襲が望ましく、敵に自分の位置を悟らせないのが大事になる。移動や潜伏の比重がより重いってことだ。
マップの規模感もそう。
キャラクターのサイズや移動速度を考えるとスプラトゥーン2のマップってどれもものすごく狭い。なので基本的にどこにでもいけるし、目まぐるしく色んな場所に移動しうる。塗ってさえアレば、だけども。
なのでマップ上のどこが友軍側として塗ってあるかとか、ジャンプで飛べる生きてる味方の位置とか、そういうマップ上の空間での優劣がどうなってるか把握して、コントロールを試みるのが大事だな、と思った。
殺す動きより死なない動き、とか言われる理由も同じような話なんだろーなとかね。
P.S.2
このゲームをやりこんでない、たぶんやりこまないだろうなーという理由
スプラトゥーン2あまりやりこんでない、たぶんやりこまないって話を書いてから話を始めちゃったので。その理由も書いておく。
もちろんそれはシューターじゃなくてアクションゲームだからじゃない。そもそも自分、FPSと同じくらい3Dアクションゲーム好きだし。
対戦ゲームがp2pなのは駄目だと思う
スプラトゥーン2、どうもサーバーがなくてp2pっぽいんだよね。これが最大の理由。
なんでp2pじゃ駄目なのかというと、対戦ゲームでもっとも重要な公平性が保たれないから。
割といい回線だと自負する自分の環境で常に有利って感触が全くないから、たぶんこのゲーム、ホストが常に有利とかそういうのはないように頑張ってるとは思うんだけども。
それでもというか、p2pなら当然と言うか、武器ごとの最速キルになる時間から逆算するとおかしいタイミングで殺したり殺されたりすることがママある。そういう時自分はギワクノハンテーデデドンと歌って遊んでいる。
同期ずれとか吸収するためにはしゃーない現象なんだけども、このせいでどうにも納得行かない状況が出てくる。
これがサーバー判定なら、どれだけ自分の画面でおかしくても試合全体ではきちんと共通のタイミングで判定が行われている保証がある訳だけど。p2pの時はその保証もないので、ババを引かされてる時は常にババを轢かされてるかもしれないんだよね。
対戦ゲームを真剣にやる場合は、そういったババを引かされてる可能性があったらやってられないのよ。萎えるからね。
レートシステムがいくらなんでも雑すぎない?
スプラトゥーン2、レートシステムが機能しているガチマッチの方。レートことウデマエとかいうやつが、どーにも勝率だけで決まっている臭い。
つまり勝つと上がるし負けると下がる。
で、負側で奮戦しても下がるし、勝ち側でなにもできず蹂躙されても上がる。このせいでどーにもイライラしてしまう感じが楽しくない。
もーちょっと移動の巧みさとか攻撃の上手さとかobj保持の上手さとか有利ポジションの維持具合とかそういうのを見て決めれるようにできないんだろか。
このせいでガチに行くとみんなで目先の勝ち負けでギスギスして楽しめてない感じが出てるの良くないなーと思う。
自分の場合、自分の動きを改善するだけで勝率が5割オーバーになってじわじわウデマエは上げれたので、まぁ楽しめたけども。やっぱりどーしようもない感じで連敗し続けるとんーとはなった。人間なので。
やりこまないけどその範囲で楽しんでいこうとは思っている
上記2つの理由でやり込む気はないんだけども。
たまーにナワバリやる分には面白いなーとも思ってるので、フェスの時くらいはやっていこうかなーと思っている。
突然イカの話してるのも、先日のフェスで6週間くらいぶりにやったからだし。
たまーに軽い気持ちでやるとやっぱ面白いんだよね、良くできてるから。ただ、目の色変えてやり込もうって姿勢で遊ぶのに向いてる作りじゃないだけで。
のでしばらくはぼちぼち触ると思う。
ただp2pのままオンラインサービスが有料になったら払う気が起きないので、そのままさようならとなるでしょう。この辺は任天堂がどう思ってるか次第だねー。
ま、イカをやらなくなるとしてもすぐ熱暴走しやがるswitchとかいうおもちゃはBotWをやれただけで価値を認められるのでいいんだけどね、できれば有料になってもやりたいと思える環境を構築して欲しいもんである。