絶賛墜落中の空中遊園地

大地とキスするまでに遊び倒せ

太刀の真骨頂は判断力:モンスターハンター4Gプレイ記4

太刀の特徴を一言でどうぞ、と言われると……悩む。

 

太刀は刀身が長く、振り下ろしで斬れる高さって点では大剣に匹敵する。しかしモーション値や攻撃力的に一発の威力では全く及ばない。

太刀はコンボ攻撃が多く、比較的狙った場所に攻撃を密集させられる方なので。手数武器として貼り付ければ火力が出せる。しかし刀身の長さゆえ狙った所以外に攻撃が当たることもしばしば。何より片手や双剣、ランスといった本職の手数武器には攻撃密度が追いつかない。

太刀は気刃斬りという特殊モーションがあるゆえ、必殺技をぶっ放すような爽快感がある。しかし、むやみに刀身を振り回すので周囲の他のプレイヤーをことごとくこかして邪魔してしまいがち。

 

そんな訳で適当に使うと中途半端な性能の、周りの邪魔をするだけな武器になる太刀。

逆に言えば的確な判断のもとに攻撃を集中できれば、いろんな武器の良い所どりができる対応力と火力が両立する武器だ。

そして、判断力を反映する上で太刀の一番の武器とは……ディレイ入力だ。

 

太刀はコンボから次のコンボまでの応答受付時間が他の武器に比べて長い。つまり、ボタン連打せずに目押しで行動ごとに状況判断しながら次にどうするか決められるってのがポイントだ。

この、入力のディレイを使ってモンスターの動きに合わせたモーションを入れる、ってのが。太刀の真骨頂だ。

 

例えば、適当に敵を刻んでる最中にモンスターが大きく上半身を持ち上げたとする。この時次に予想される攻撃はたいていのモンスターでプレス系の押しつぶし攻撃なわけだ。自分がプレスの押しつぶし範囲にいるなら逃げないといけないし、プレスの余波でグラグラしてしまう範囲にいるなら回避で振動をスルーする必要がある。

普通の武器ならこのプレスが来た時、すぐ逃げる算段が付く範囲でしか敵を攻撃できない。つまり、モーションの最中にプレスの予備動作を見てからでは遅い可能性がある。だからどうしてもギリギリまで敵に張り付く訳にはいかない。一定の安全マージンをとった立ち回りが必要だ(そうでないとすぐ被弾ばかりしてふっとばされて貼り付けない)。

しかし太刀なら、ぎりぎりまで粘れる。入力ディレイの待機時間をめいいっぱい使えば多少のタイミングずれは強引に合わせて回避に移れるし、危険なモーションの手前では少しだけ入力ディレイの待機時間を使って様子を見る事もできる。

特に回避するためにある程度のタイミングの溜めがある攻撃を避けるのに重宝する。モンスターが叩きつけの前に溜めを作るタイプだったりすると太刀は楽だ。他の武器だと回避を溜めの間にだして本命の攻撃の時に2回目の回避を合わせるしかない場面でも、太刀なら入力ディレイの待機時間を使ってタイミングを合わせ、1回の回避で済ませられたりする。回避って連発すると回避の切れ目で被弾したりするのでこの辺の安心感は太刀ならではだ。

 

 

結局のところ。

太刀ってのは武器自体が特別突き抜けた特徴を持つわけではなく、太刀を使うプレイヤーが上手く判断力を反映した戦いをできれば強い、極普通の凡庸な武器だってことだ。ただし、その判断力を反映する点で入力ディレイっていう唯一無二の特徴があるってこと。

一拍の余裕が生み出す対応力は、その一拍の差で生み出せる余分な張り付き時間を火力に変換できればわかりやすい強さになるし。その一拍を使ってぎりぎりのタイミングで首の皮をつなげれば生存力となる。

上手い太刀ってほんとに綺麗に敵の攻撃をギリギリまで引きつける。あのイメージに少しでも近づけるよう、今日も太刀をブンブンしたいと思う。

 

 

 

P.S.

MH4Gの太刀、自分が知ってる太刀とはモーションがぼちぼち違うってのは何度かしてる話だけど。

気刃斬りが4段目まで増え、その4段目が当たると火力が引き上がっていくことを踏まえ、いかに継続的に気刃斬りの4段目を当てていくか、そのためいかに気刃斬り4までをコンパクトに出しきるかが重要になった印象。

で、普通に気刃斬りを出すとRを4回も押す必要がありモーションの長さもあって狙えるチャンスはダウンを取った時とか尻尾振り回し中に足元いる時くらい。まぁ、あんまり狙えない。

ただ、気刃斬りは切り払いからRで出せる踏み込み気刃斬り(適当に命名)や空中R(納刀だと空中X+A+R……これ良く誤爆する)ででる空中気刃斬りからだとRを押す回数を3回に減らせる。

特に切り払いからの踏み込み気刃斬りは前後の移動幅(切り払いは左右にも出せるようになったのであるいはL字移動も可)のお陰で、使える場面がかなり多い。切り払いで一旦様子を見る場面はかなり多いから、この後で踏み込み気刃斬りに繋ぐとそのまま気刃斬り3→気刃斬り4と繋ぎきれるチャンスが増える。

この辺はまだうまく扱えてないけど、わかってくると張り付きっぱなしの太刀になれると思うので頑張りたいね。