絶賛墜落中の空中遊園地

大地とキスするまでに遊び倒せ

アーシャのアトリエ、プラチナトロフィー獲得了

アーシャのアトリエもプラチナトロフィー獲得だ。

 

アトリエの現在での最新シリーズ、黄昏シリーズ第一作のアーシャのアトリエを実績……じゃなくてトロフィーコンプまでプレイした。トロフィーとは関係ないけど、DLCなしだとゲーム中最強と思われる敵グランドドラゴンと、無料DLCの追加ボスは撃破してある。有料DLCは買わなかったのでそっちは知らぬ。

 

アーランドシリーズから黄昏シリーズの第一作へ移動ということで、最初は色々と変わったシステム周りに慣れるのに苦労するかと思ったが。遊びやすいようによく考えられていて、それほど苦労はなかった。新しい調合システムはアーランドシリーズのより分かりやすく面白くなってるとも思えた*1し、ゲームの進行を逐一メモに表示し、課題の達成状況を管理してくれるのは楽だった。この辺、新ロロナのアトリエメルルのアトリエより遊びやすいのは間違いなかった。

 

 

さて、具体的なプレイフィールはというと。

最初に与えられるストーリー上の課題が明確かつ強烈で、それのために具体的にどうするかわからないまま広い世界を彷徨う、というのがプレイ中の実感。手探りで何がなんだか分からないままウロウロしつつイベントの発生を頼りに物語を前進させていく感じだ。

この辺、アーランド三部作とくらべても一番自由度が低い、と感じる感触だった。

 

実は、ストーリー上の最大の目的は1年かからず達成可能で。イベントのフラグが何か把握してるとさくさく進んでラスボスを倒し、その後は残りの期間まるまる全部使って自由に探索することができる。

この状態になると自由に調合と探索に明け暮れることができて、アトリエだなぁと思えるようになった。

そんな訳で、ストーリー上の目標が明確で行動が縛られてる間はちょっと自由度が低すぎて辟易するかもしれない。初見攻略に徹してた1周目は2年目半ばでラスボスを撃破したが、それまではちょっと自由度がなさすぎて投げそうになった。が、まぁ、ラスボス撃破後ならいつもの感じになって気楽にやれたかな。

 

ところで、ストーリー上の目標が片付くとあとはキャラごとのイベントをこなしつつ探索して回る感じだが。今回はちょっとまともにやりあうだけの敵がいなくて、調合を追い込む楽しみが薄い印象だった。

終盤で作れる回復アイテムや攻撃アイテムが思ったほど突き抜けて有用でないと言うか、最初の方から作れるアイテムを終盤のスキルを駆使して良いものとしてつくり上げるほうが有用というか。どーも終盤の複雑な調合を追い込むと凄まじく有用なアイテムが作れ、錬金術を極めるとゲームも楽になる、って感覚がなかった。

装備も武器と防具は自分で作れず、敵からドロップで集めたものを調合したアイテムで強化して用意するのだけど。あまり装備の性能を追い込まなくてもラスボスは普通に殴り殺せる程度、終盤のラスボス以上の強敵もそこまで装備を追い込まなくても戦えてしまう。そもそも最高の武器と防具が割りと容易に手に入るしで、あんまり錬金術を追い込む意欲がわかない印象だった。

 

 

そんな感じでイマイチやりこんだってイメージはないアーシャのアトリエだが、ゲーム自体は進歩してる部分も多くて好ましく感じた。

例えば、採取に仲間が手を貸してくれたり、フィールドでも味方キャラが配置されて話しかけられたりと、一緒に冒険してる感じはアーランドシリーズよりずっと強い。

戦闘も敵を中心に4箇所の位置を移動して範囲攻撃を避けたり後ろをとったり、と言った要素があって少し変化があった。

グラフィック面も、10年前のゲームから5年前のゲームくらいの感触にはましになってるかな。相変わらずちょっと移動すると直ぐエリアチェンジの狭いフィールドをつないだ形式が前時代を感じさせるけど……この辺が広い世界を感じさせるシームレスなフィールドになれば探索面でも楽しめるゲームになりそうなんだけどなー。

ただ、新しい場所にいった時の演出とか、グラがしょぼい分シェーダとかで頑張ってて努力は感じた。

こういう、地道に前と変化を作って進化させようって意思が感じられる開発姿勢ってのは好きだ。続編に手を出す楽しみがある。

今どき、連番タイトルでちゃんと新しいゲームを作る所は珍しい。この辺はありがたいね。

 

ただ、もう少しモーションは頑張って欲しい。相変わらずヘン。

アクションゲームじゃないからモーションが変でも我慢はできるけど、でも我慢が必要なレベルで変。動作の開始と終わりを直接つないだようなへんてこばっかりで……もっと人間の動きを観察して頑張ってほしいなぁ。動きが派手目なスキルや必殺技使うとコントに見える。そもそもまず歩きモーションと足音のマッチングがなってない。新作で良くなってるといいのだけど。

エンジンのHavokがもっさりしがちなエンジンだと知ってる*2から、ジャンプのふんわり感とかは許容できるけど、ね。

 

 

 

 

 

ここからは攻略メモをざっくりと。

 

 

基本的に、冒頭で3年と期間が区切られる以外に細かい時限は与えられない。まる3年経過して4年目4月1日になると強制的にエンディングだが、そこまでにストーリー上の目標をこなせないってのは、逆に難しいと思う。そのくらい時間には余裕がある。ストーリー進行のために必要なイベントを起こすための指針は常にメモに出ているので、細かくチェックしていけば平気だろう。

注意するべきことは、ストーリー進行の目標はしばしば錬金レベル……じゃなくて今作ではMix Lv、これが一定以上であることを要求される。どうも話が止まってしまった、と思ったら調合をしてMix Lvを上げよう。

基本的に最初はMix Lv15、次に突っかかったら30まで上げればストーリーは進むはず。

 

今作ではフィールド上で出会えるキャラクターが複数いる。全員ED条件にも関わるイベントが発生するキャラで、うち一人はPTに加入するキャラクターの加入イベント発生にも関わる。できるだけフィールド上のキャラクタに会いながら移動していくといい。

 

武器と防具は敵からのドロップで入手する。また、素材も敵からドロップで得られるものが多い。ドロップを向上させるアクセサリーや探索装備は買うなり調合するなりで早めに用意したほうが特。

逆に、日数に余裕があるので時間短縮形の靴やコレクトグラス*3は焦らなくても案外平気。

トラベルゲート的アトリエへのワープアイテムである転移の翼に至っては、レシピがラスダンで入手なのでますます忘れて良い。

 

チュートリアルの部分が終わるまでゲームを進めるとたどり着く街では毎月10日~19日までバザールが、毎年6・7月と12・1月の年2回に品評会が行われている。

バザールは仲間キャラが店をやるってもので。これは通常の店とは品揃えが違う。登録できるアイテムも違うので、チェックするようにすると色々と便利。

品評会は出品したアイテムで偉えるスコアを競うミニゲーム。これのクリア状況がEDに関わるのと、単純にここで優勝できると金銭的に大変有利なので必ず3年間の6回全てに出て優勝を狙いたい。出品したものは店で買い戻せるので一つしかないものでも問題なく出品できる。

勝つためにはアイテム選択の画面で出ている紫のゲージが他より高い物を選べば良い。

 

依頼は街にいる人に話しかけることで達成できる。どこかに依頼の窓口があるわけではない。また引き受ける、という行動はなく。話しかけてアイテムを納品してクリアすることで次の依頼が発生するという形式になっている。依頼の期限が過ぎてしまっても依頼は消滅したりせず、報酬の金額が下がるだけでそのまま存続する。

クリアして不利になることは全くないのでどんどんクリアしていって良い。今作れない・手に入らない物が納品アイテムになった時はほっとこう。割りと簡単に序盤からいる街でラスダンにはいらないと無理なもの要求されたりするので。

依頼の報酬は重要な資金源。あまりお金に困るバランスになってない*4ので、依頼の報酬を無駄遣いしなければ基本的になんとかなる。品評会で優勝してればむしろお金は余るくらいだろう。

一方で報酬にアイテムがあることも多いのだが。こちらは貴重品であることが多い。入手が困難なものだったり、潜在能力*5が特殊なものだったりする。この辺はうっかり使わず、量販店登録して増やす算段をつけてから使おう。もしくは価値が分かるまでは一つしかないものを使って調合しないと決めておく。

特殊な貴重品ってのは店売りの限定品(一度買ったらもう買えないもの)にもあるので、注意した方がいい。

 

 

戦闘は終始ヌルいと感じたが、ゲーム慣れしてないと案外厳し目に感じたりするバランスだった様子。

基本はバックアタックを積極的にすること。今作は後ろから攻撃するとダメージが大きくなる。よって敵を前後に挟んだ状態で戦うのが基本。

味方が同じ場所に固まってるとアシストで追撃とともにバックアタックというのが選べるので、積極的にアシストでのバックアタックを使ってダメージを稼ぎつつ敵を前後に挟む位置取りをするといい。

フィールドで杖振りして先制攻撃で戦闘を始めると、味方が一箇所に固まった状態になる。ので杖振りで先制し、アーシャの攻撃にアシストのバックアタックで次行動する味方を後ろへ回す、ってのが基本になるだろう。

雑魚戦はこんな感じで苦労はないはず。

ボスはストーリー進行でかなり終盤にならないとそう呼ぶべき相手がいない。その頃にはゲームに慣れてるだろうから上手く戦えばいい。

 

戦闘用のアイテムは、回復アイテムをしっかり準備すれば大体どうとでもなる。戦闘毎にきちんと回復できれば割りと厳しい場所に序盤から突入したとしてもどうにかなる。戦闘中に戦闘不能が出るような戦いになってきたら戦闘不能回復のアイテムを用意するだけでなく、味方の強化や敵の弱体化ができるアイテムを容易した方がいいだろう。

ちなみに今作、あまり追い込んだ攻撃アイテムや回復アイテムを作ってない*6ので何とも言えないが、潜在能力を選定してきっちりつけるとゲーム中最強クラスの敵を虐殺できる、なんてことはない印象。

戦いは基本的に味方のスキルと必殺技に頼るので、アーシャはサポート系のアイテムを使って行くと思えば良い。全体回復や味方の行動回数を増やすアイテム、ってのもちゃんとあるのだが、そういうのよりきちんとHPとMPと状態異常と戦闘不能を回復するアイテムを用意し、敵に弱体化がかかるアイテム*7を早めに作って数揃えて置くようにすると戦闘で不安は減るだろう。

 

 

味方のスキルや必殺技で戦っていく以上、装備は相対的にアイテムよりは重要。

基本的には良い物を持つことが大事だが、よりアイテムレベルの高い装備を手に入れることより、強化アイテムで品質や特性…じゃなくて潜在能力か、を強化する方の比重が高い。

アイテムレベル40台の最強武器防具より、アイテムレベル20台の序盤装備にきっちり潜在能力をつけた方が強かったりする。

アイテムの潜在能力は武器は砥石、防具は染料ってのを使ってつける。

基本的にはスキルの威力を上げるものや属性攻撃を付与するものをつける。MPの回復が追いつかないなら消費を抑える特性も便利。

潜在能力を転写できない砥石や染料で品質を上げて、その後転写する砥石や染料で潜在能力をつける感じになる。

 

最終的に付けたい潜在能力は以下。

攻撃系は

  • 赤気の力(3色属性全部付きで追加ダメージ、かつ与えたダメージの一部をHP還元して回復)
  • スキル強化Lv3(スキル威力強化しつつ消費を抑える)
  • 精霊の力(火と氷の2色の追加ダメージ)

防御系は

  • 光の虚像(回避+15)
  • 月の力(回避+10、かつ攻撃で与えたダメージの一部をHP還元して回復)

ってところ。武器・防具・装飾品2つの4つ全部に同じ潜在能力が付けられるので、この5つを装備4つともつけると

  • MP消費0で全てのスキルが撃て
  • 攻撃に3色属性の追加ダメージ(威力は強め、火と氷は物理ダメージと同じくらい入ったりする)
  • 攻撃する毎にHP回復
  • かなり強い敵以外の攻撃を避ける、強敵の攻撃も割と避ける

という状態になる。こうなるとグランドドラゴン以外に正直負ける理由が見いだせないくらいになる。

そんな訳でここまで装備を追い込むのは引き継ぎのために1周目終盤頑張る場合くらいだろう。引き継がずに1週でEDの網羅もトロフィーコンプも可能なので、攻略情報ガッツリ見てやるならあんまり装備には意識を向けなくて良いと思う。ラスボスも有り物で適当に殴ったら死んだし。

装備の作り方(正確には、欲しい特性がついた砥石や染料、それとアクセサリの作り方)は調べればいくらでも見つかるので割愛。アーランドシリーズに比べると調合の柔軟性が高い関係でかなり楽*8。今作の調合に慣れればそう難しいことはないはず。特に潜在能力は調合スキル「力を移す」で簡単にコピーできるので、なにも難しいことはない。

 

 

 

トロフィーコンプを目指す場合、ネックになるのはキース関係のイベントとリンカ関係のイベント。

 

キース関係は

  • 夢見るオートマタ
  • 人類の悪意

この2つを終わらせてからイグドラシルに入る、ってのを守る。でないとラスボス撃破後のイベントが発生しなくなる。あと、ストーリーの面でもラスボスがなんだったのかよくわからなくなる。1周目はこのイベントがラスボス撃破前に終わらず、そのせいで2周目をやる羽目になった。1周目ではぶっちゃけラスボスがマジでなんだかわからなず、そのせいで余計に面白くなかった感じはある。

 

リンカ関係は

  • 連れ回してると発生するイベントを消化すると最後に発生する強敵の心当たりまで出てる状態にしておいた上で
  • ユーリス関係のイベントで行くボス討伐にリンカも連れて行く(つまりPTはユーリスとリンカの二人で固定)

ってのを守る。でないとリンカのイベントが進まなくなる。

 

キャラごとのイベントは完遂しないとED条件を満たせず、キャラEDと全ED条件達成が条件のED、その両方が駄目になる。他にスタックする要素はないので、この2つだけは気にしておくと良い。

後は取り返しがつかない要素ってのはないはず。

 

 

後はラスボス撃破後のキャライベントは3年目4月1日にならないと始まらない。一部は10月まで始まらない。なので、ラスボスを倒した後しばらくなにも変化が起こらない可能性が高いので、そのことも知っておくと良い。

……そう、自分はこの変化ない状態で諦めて攻略情報を見始めたんだよね。ラスボスっぽいの倒したのに話が続いてしかもイベントが起きないので流石に心配になったんだよね。この辺、かなり不親切とおもうなぁ。てっきり、ラスボスっぽいのを倒すまでが序盤かと期待勘違いしそうになったよ。

 

 

 

ざっとまとめたがこんなとこかな。

アーシャのアトリエ、ゲームとしてはアーランドシリーズの3つより遊びやすく悪くないイメージだけど。

実際に遊ぶと初見だとラスボス倒すまでのプレイフィールが普通のJRPGよろしくストーリーの比重が重すぎて自由度が低く、少しやってて嫌になりかけた。

自由に調合と探索にリソースを振り分けて良いと分かるラスボス撃破後、あるいは最初からラスボス撃破までが楽勝だと知ってて時間配分が見えてる周回プレイ中ならそれなりに楽しめたのだけどね。

そんな訳で、初めての一本にこれはどうだろ? とは思った。メモと日記でイベント管理するシステムは遊びやすいし、新しい調合や採取も楽しかったのだけどねー。

次のエスカとロジーのアトリエも既に冒頭は着手したんだけど、こっちはいい感じに新ロロナのアトリエ、あるいはメルルのアトリエっぽく、こまめに与えられる調合でクリアする課題をこなしつつ少しずつ進む感触なので。こっちのほうが面白いんじゃないかなぁ、という印象。クリアしたらまた感想は書くと思うけど。

あと、このペースなら7月発売の新作シャリーのアトリエ発売前に既存のアトリエはとりあえず片がつきそうだ。新作は発売日からしばらくガッツリとやりたいね。

*1:とはいえ、どっちが良いかというと甲乙つけがたいのも確か

*2:主にTESシリーズで。しかし地球防衛軍もダークソウルもHavokだったもんだから、頑張ればもっとやれるのも知っている。しかしどんなゲームでもHavokはもっさりするねぇ……あと荒ぶる、ハヴォック神が降臨する

*3:採取時間を短縮する探索装備。アーランドシリーズでの倍速手袋みたいな存在

*4:金持ちEDはないし、装備やアイテムを揃えるのに莫大な資金が必要なんてこともない。レシピを買う金とゲーム中盤から買えるとある高額アイテムを買う金があれば問題ない

*5:アーランドシリーズでいうところの特性。アイテムに自由に付けられる付加能力。

*6:必要にならなかったと言うか、追い込んだところで大したものが作れないというか

*7:ちなみに有用なのは最初から作れる匂い袋だったりする。えーって感じだが、潜在能力を引き出したり品質を上げたりできる頃に一度作ってみると良い

*8:アイテムごとの特性コストと特性の数値に頭を悩ませる要素が懐かしい簡単さ