PCゲーム関係の使用デバイスメモ
前フリ
今使っている
- モニタ
- マウス
- マウスパッド
- キーボード(文字打つ方)
- オーディオインターフェイス(ゲームする時用の)
- ヘッドフォン
- マイク(ゲームのVC用)
をまとめておく。
若い人らはこの手の物をひっくるめてデバイスって言ってるみたいだからそう表現しておくか。
とまれ、使ってるもののメモだ。割と自分でいつからなに使ってるか忘れるので、書いておくと便利かなーと。
本題
モニタ:ASUS PG258Q
2017年9月下旬に購入。
それまで古い60Hzの液晶を10年近く使い続けていたのだけども。
リコイルコントロールしたり一瞬だけ姿を出した遠方の敵のマズルフラッシュを視認したりするのにやたら目が疲れるので、もしかして自分の才能ではなく道具の問題では?と思ったのが買い替えたきっかけ。
買い替えたら見ることに関して一切の問題がなくなったので最低限の道具を揃えるのが大事だと思い知るハメに。
フリッカーフリーすらない時代のだったからそもそも画面がチラついていたし、そうでなくとも60Hzのフレームレートじゃ動きなんてまともに見えてなかったのだと実感させられたね。
さて。
こいつはネイティブ240Hz駆動でG-SYNC対応の24.5inchモニタ。解像度はFull HD。
正直240fps出てる状態のゲームが現在プレイ中のにないのでオーバースペック気味。
G-SYNCのお陰でフレームレートがフレッシュレートの限界の240出てなくてもガクつかないのは偉い。ただG-SYNC自体は囲い込みの変な仕様だと思ってるので好きではない。
G-SYNCはFAST-SYNCが正常に機能するなら不要だって説明もよく見るけども、144Hzモニタだとしても常時144fpsって結構しんどいので。価格差さえ納得できれば、あるに越したことはない機能だと思う。
まぁ高フレッシュレートとフリッカーフリー、どちらもない古いモニタから一気に乗り換えたので、G-SYNC単体がどこまで有用なのかは実感できてないけども。ガクつかないのは確か。
買ったのはこのレビュー
Asus ROG Swift PG258Q Review - TFT Central
を見て、特に問題はなさそうだと思ったのと、なぜか安く変えたから。突発的なセールだったみたいで未だに自分が買った値段で売ってるのは見たことないね。
いわゆるゲーミングうんたらなデザインで変な形だったり無駄に光ったりするのが気にいらないけども、道具としての機能性に問題はない。
スタンドも高さや角度がいじりやすいので悪いものではない(コストもかかってそうだ)。自分はモニタアームを使っているので元のスタンドは箱の中であるが……
マウス:Logicool G703
半年で壊れた上にサポート対応なし。*12年保証の製品らしいんだけどねぇ。
ってことでとても人には勧められないし、自分も二度とこのメーカーの製品は買わないだろう。
マウスパッド:ARTISAN 疾風 XSOFT L
2017年11月上旬に購入。
大型の布系マウスパッド。
しばらくSteelSeries 3HDってハードタイプ使っていたけれども。
マウスパッドは止める時に押さえつけて抵抗が増える布系じゃないと駄目だよという話を見かけ、確かにモニタとマウスを変えたら止める時にプルプルしているのに自分でも気づいたため購入。
このメーカーは種類が多くていまいちよくわからないのだが、ハードタイプを使っていたので滑る方らしいこの疾風にした。スポンジは一番柔らかいやつ。こっちはハードタイプからの差を実感しやすくしようと思って極端に変えた。
で、こいつも使った瞬間に絶句した類。違和感なくマウスが滑るけど止めたい時は勝手に止まる。プルプルしない。
今までどれだけ縛りプレイしてたのかと思ったよほんと。
ちなみにこのメーカーはスポンジが均質とか、べたつかないけどぴったり張り付いて動かない裏地とか、表面の滑らせるところが均質だとか、色々とウリらしい。胡散臭いなーって思いながら買ったけど、誇張表現に感じる要素が一切なく確かにその通りのブツだったので、しばらくマウスパッドはここのを買うと思う。なんか種類も色々あるので、気が向いたら他のも試したら面白いかもね。
キーボード:青軸メカニカルキーボードのコピー品
いつ買ったっけな?
いわゆる青軸のメカニカルキーボード、のコピー品を使ってる。数千円とかで売ってるやつだね。カチャカチャうるさいがクリック感があるので叩いて楽しい。
ゲームに関して言うと、クリック感があるので入力を確認しやすいのが長所かな。VCでカチャカチャ入ってるのでフレンドに嫌がられている可能性があるのが短所。
個人的にゲームする時のキーボードは別になんでもいいと思うのだけども。英字配列だとコンソール誤爆しなくなるのでいいと思う。あとはFPSみたいにテンキーいらんゲームやるならテンキーレスがストレスなくていいね。
ちなみにマウスを買う時にキーボードも色々触って、結果ゲーム用はなんでもいいと結論したのだが。
文字打ち用に静電容量式のが欲しくなってしまった(うっかり触ってしまった)のは余談。なんだあの打鍵感神か……
オーディオインターフェイス:Sennheiser GSX1000
FPS向けで現状最強のオーディオインターフェイス。方向を2chの再生環境で鳴らせるとんでもなIF。
既存のバーチャルサラウンドと技術的に違うことをしている*2から、今までバーチャルサラウンドを聞いて失望してきてる人ほどためした方がいいよ。
音の方向に関しては優れてるんだけども、EQがプリセットしか選べず、コンプレッサーがないのでその辺が欲しいと困ることになる。
この辺はtwitterではなんどか説明している通り
GSX1000は方向に関して最強だけど全くコンプもEQもないから、Equalizer APOでTDR Novaを使うのがおすすめする前提なのでまぁガンバレ( ó㉨ò) ブログはなぁ、そのうち気が向いたら……ね
— しーむと (@SHMT_) 2018年1月25日
Equalizer APOでIFに渡す前の音声データにVSTかけれるようにしてしまえば解決する。
自分は今のところフリーのマルチバンドコンプであるTDR Novaを使っている。
CPUパワーをある程度使うけど、これでバイノーラル処理する前のデジタルデータの段階で音のバランスを整えれるので、PUBGみたいなサウンドデザインがメチャクチャなゲームをやる時には助かる。

一応、SRH440Q701で現在PUBGはプレイしていて、設定はこんな感じ。
PUBG向けにEqualizer APOでTDR Novaを使う話、知らない人がFav押してたので一応真面目に作って今使ってるQ701向けのをチラ見せ。サウンドデザインもバージョンアップでマシになったので最近は無駄な超高域落としてコンプかけてるだけだね。Q701は音の分離いいからこれで聞こえる( ó㉨ò) pic.twitter.com/epICd08U1z
— しーむと (@SHMT_) 2018年2月21日
気が向いたらそのうち単独でもうちょっと解説書くと思うけども、、。
余談だけど、ゲーマーってなぜかスイッチングノイズまみれのPCケース内部に刺すサウンドカードの方が良いものだと思い込んでる人が多いよね。外付け? って嫌がる人結構見かける。
アナログはノイズに弱いんで電源も別にできる外付けIFの方がS/Nだけ考えても絶対に有利なんだけどねぇ*3。なんでゲーミングうんたらなオーディオインターフェイスはサウンドカードタイプが多いんだろうね?
あと、なんか最近
このエントリへのアクセス多いんだけどさ。この通りもうとっくに使ってないから、このエントリの冒頭にも(割と前に)その旨書いておいた。
単にコンプほしいだけならフリーウェアのEqualizer APOとTDR Novaでいい訳だし。バーチャルサラウンドとしてはGSX1000とは比較対象にすらなれないよ。
ヘッドフォン:AKG Q701
現在愛用していたQ701が故障中*4なのでSRH440でゲームしている。
GSX1000を使うとSRH440でなんら問題ないね。
1万しないヘッドフォンで十分と感じるから、まともな音響メーカーが最低限の機能をちゃんと満たしてるように作ったやつなら、もうヘッドフォンはなんでもいいんじゃないかなぁ?
修理が終わったのでQ701をゲームでもまた使ってる。解像度と音の分離はゲームするときこそやっぱり有用だ。複数の音が重なってる時に聞きたい音を探って聞くのはQ701じゃないと厳しい。
SRH440でゲームにならない、とは言わないけども。選択肢があるならQ701クラスはやはりより有利だな。
まともに音がなってるので*5格別EQをいじらなくてもまともなサウンドデザインのゲームならなにも困らないのもよろしい。
マイク:SONY ECM-PCV40
VCで使ってるマイク。安いPC向けのだね。多分オンボに刺すことを想定しているようなやつ。
ShadowPlayがUR44のマイクをなぜか片チャンネル入力のステレオにしてモノラルで入れれないので買った。ホントはマイクはUR44経由でもっとまともなの使いたいんだけどね。めんどくさくなったのでマイク増やした。
ピンマイクタイプの方がスタンド使わなくていいから楽なんだろうけど、指向性じゃないのでやめておいた。キーボードのカチャカチャとかエアコンの音とか無駄に拾って迷惑だろうからね。
こんなステレオミニで繋ぐような安物マイク使うくらいならヘッドセット買ってそのマイク使うほうが色々スマートだとは思うんだけど、ヘッドフォンにうるさい人なのでヘッドセットってどうにも食指が動かないんだよね……
まとめ
PUBGのせいで昨年は色々とゲーム用のデバイスをこんな感じで買う羽目になったけども。どれもこれも確かに必要なものだったと体感できたので良い買い物だったと思ってる。そのせいでまたギター買う資金が消えたけど。
PUBGが軽くなってきて、グラボは今ん所GTX970でもなんとかはなってるので。今年こそはギター買いたいねってのをこのデバイスエントリのまとめってことにしておこう(ぇー
でないと240fps目指すとかいってそろそろ出るだろうGTX2080(仮名)買いかねないしな……IYH衝動に耐えよ
*1:サポートは色々言い訳しつつ時空間が歪んでるが如く数週間おきにメール返信してくるおもしろおかしい反応だったけど最終的に音沙汰なくなっちゃったね
*2:ちゃんと説明すると絶対ボロが出るから知りたい人は自分で調べてくれ。バイノーラルすげぇ、とだけ
*3:GSX1000はバスパワーだけど。そのせいでIFとしてはS/Nが悪いが、まぁゲーム用なので許容しておく
*4:右のハウジング内部の断線だと思うんだけど、まだ分解してないので推測のまま。その内隙を見て修理したい
*5:正確にはQ701は低音が弱いんだけど、見えはするので十分。低音が出るって売りでチープなものは低音がボワついててうるさいだけ、全体はさっぱり聞こえない、なんてのばかりだし
Razer Surround Proが思いの外良かったという話
(2018.1/17追記)
今はもうこれ使ってないです。
今使ってるのはSENNHEISER GSX1000。音像の位置が完璧にわかる唯一無二のバーチャルサラウンドヘッドフォン。コンプはEqualizer APO(フリーウェア)使ってTDR Nova(フリーのVSTプラグイン)っていうマルチバンドコンプ使ってる。この辺の説明はその内、やる気が出たら新しいエントリを書きます。たぶん。
以下はまだRazer Surround Pro使ってた時に書いた当時のエントリ。読みたいならどうぞー。
(追記終わり)
Razer Surround Proがすっごい使えたのでそういう話をする。
- Razer Surround Proとは?
- Razer Surround Proを導入するまでの経緯
- Razer Surround Proのここが素晴らしい
- 自分が使用している設定
- PCゲーマーは全員使うべき、そういうレベルでRazer Surround Proは良い
- ゲーマー向けの音声エフェクター解説
- 音を鳴らすのはエフェクターではなく再生機器
Razer Surround Proとは?

Razer Surround ProはPC向けのソフトウェアだ。
ヘッドフォン/イヤフォン向けに
- ヴァーチャルサラウンド
- イコライザー
- コンプレッサー
を提供する。
そしてこれが素晴らしいのだが、任意の再生機器で使える。つまりオンボードサウンドでも使えるし、自分みたいな非ゲーム向けのオーディオインターフェースを使っていても使える。
またPCでなっている音に直接かかるので、ゲームに限らず動画を視聴する時にも、(必要かはさておき)音楽を聞く時にも使える。
お値段は2622JPY(2017.9/3現在税込み)、ヴァーチャルサラウンド機能だけは無料版でも使用可能。*1
何かしらコードがついてるRazer製品を持っていればわざわざ買わなくても良かったみたいなのだが、現在特に欲しいものはないので素直にコードを購入した。
そして設定を追い込んで使ってみたら……素晴らしかったんだ。
Razer Surround Proを導入するまでの経緯
導入のきっかけはPUBG
そもそもなんでこんなものを導入したのかというと、原因はPLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(以下PUBG)だ。
このゲーム、とにかく索敵の比重が重いFPS/TPSで。かすかな足音とか銃声をきちんと拾えるかがとても大切だ。
一方で音響周りの作りがしょぼく、設定で細かい音量調節ができない。
このため、小さい音を聞き取るためにボリュームを上げてプレイすると、うるさい音(自分の銃声や車の走行音、上空を通る飛行機など)の音量が大きくなりすぎて耳への負担が大きい。
そうでなくとも相対的に小さい音に意識を集中させると疲れる。
とにかく、普通の再生環境では耳が疲れるのだ。
これをなんとかしたかったんだ。
サウンドカード類を検討するも……
ゲーム向け音声の再生に手を入れようと思うと、とりあえずゲーミングうんたらとして売っているあれこれを調べてみることになる。
しかしどーにも安物が多く、それなりの価格帯のものもゲーマー以外が使って感想を述べている所が見つからず、過去の自分の経験と合わせても食指が動かない。SU-DH1やSound Blaster Titaniumは持っていたからね。そしてほとんど使ってなかったからね。バックグラウンドノイズが大きすぎるし音は歪むし凹んでるところもあるし……
再生機器にはなにもいじらず、入力された音声信号を素直に増幅して音にすることを期待する訳だが、案外これは大変なのだ。そのノウハウを持ってそうな音響機器メーカーの作ったものじゃないとやっぱりその辺は不安である。
そもそも欲しい機能は何なのか
なので自分が欲しい機能を整理した。
コンプレッサー
小さい音を聞き取りたい、大きい音は小さい音との音量差を縮めたい。つまり必要なのはコンプレッサーだ。
マルチバンドが望ましいが、ただのコンプレッサーでもまぁよし。
耳が辛いので一番欲しいのがコンプだった。
PUBGに細かい音ごとに音量調節がアレば不要なんだけどもね。
イコライザー
聞きたい音だけ聞きやすくしたい。
つまり帯域ごとに音量を変えたいのだからイコライザー(EQ)も必要だ。
コンプがマルチバンドなら要らないが、おそらくゲーマー向けのマルチバンドコンプはないっぽい。
なのでEQは必要だろう。
つまりコンプとEQが使える物を探せ
結論は出た。
そして探した結果見つけたのがRazer Surround Proだった訳だ。
けっしてヴァーチャルサラウンドを求めたから見つけた訳ではない。
しかし後述する通り、ヴァーチャルサラウンドも素晴らしかったは嬉しい誤算だった。
Razer Surround Proのここが素晴らしい
コンプが使える
探した限りコンプが使えるのはRazer Surround Proしか見つけられなかった。
マルチバンドコンプではなかったが、EQもあるので上手く組み合わせて望みの状況に持っていくことはできた。
おかげで遠目の足音とか銃声も聞きやすくなった。
最強の後ろ定位をもつバーチャルサラウンドヘッドフォン
そして嬉しい誤算だったバーチャルサラウンド。
今まで使ってきたバーチャルサラウンドはステレオのままで十分わかる前と横しか効果がなく、後ろはさっぱりだった。それどころか余計な残響感を付与したりして返って聞き取りづらくなるものばかりだった。このため自分はバーチャルサラウンドには懐疑的な人間だ。
しかしRazer Surround Proは違った。
本当に後ろがわかるようになった初めてのバーチャルサラウンドヘッドフォンだ。これは、真剣に驚いた。
無料版の時点で驚いたのだが、有償版のProにして余計なエフェクトを切り、キャリブレーションをすると更に定位感が増した。
後ろ含めた方向だけでなく、距離が掴みやすくなったのもありがたい。
実際の効能:戦績が上がる訳じゃないけど、疲労が激減
Razer Surround Proを使うことでドン勝がとれて金運もアップして結婚できました、とか言ったら胡散臭いことこの上ない訳だが。そんなことは言わんので心配しなくて大丈夫ご安心。
道具を変えた程度で結果がころっと変わるほど(まともなゲームは)甘くない。良い道具を使っても悪い道具を使っても強いやつが強く上手いやつは上手い。これは古今東西変わらないことだろう。
そんな訳でRazer Surround Proを使いだしたら戦績が上がるほど甘くはないけど、音聞くために必要な労力が減ってすごい楽になった。
今までPUBGをやると恐ろしく披露して連続して残り数人まで生き残るような試合を続けることは無理だった(30分やったら30分休憩みたいなやり方だった)のだが。
Razer Surround Proを使いだしてからはトップ10以内の試合を4,5試合続けてもなんともなくなった。
今までどれだけ耳に負担をかけていたかわかるね。
自分が使用している設定
さて、ここからは自分用メモ。
自分が現在使用している(PUBG向けの)Razer Surround Proの設定は以下の通り。
一応注記すると、こういう部分は再生環境に依存するので人の設定を丸パクリするのはおすすめできない。
自分の再生環境の癖を把握しつつ、自分が必要とする目的を達成するために設定は各々が詰めていこう。
その方法がわからない、って人のためになるかわからんうんちくはこのエントリの最後にでもP.S.で付け足しとく(けどあまり当てにしないでね(小声
使用機材
- オーディオインターフェース:Steinberg UR44
- ヘッドフォン:AKG Q701
どちらもゲームするためだけに買うようなものではないことは注記しておく。
設定タブ
サラウンドは当然オン。オーディオインターフェースは自分が使っている物を選ぶ。
再生機器はRazer社の製品を持っていないならStereo Headphonesに。
矯正(ヘッドフォンと聞く人間に合わせるためのキャリブレーション)は定位を全部前に詰め、後ろの定位扱いの範囲を最大に。
これで音場の大半をわかりにくい後ろ側の定位に使うので後ろが聞きやすくなる。前や横は極論ヴァーチャルサラウンドじゃなくてもわかるから詰めちゃっても聞き取れる。
ただしこれは自分の頭や耳の形とか使ってるヘッドフォンQ701の癖とかに影響を受けていると思われる。
この辺は使う人が自分の機材と合わせて自分の耳で聞きながら詰めるべき項目だ。
強化タブ
(2017.9/26改訂。コンプのかけ具合を変えたのでその辺を変更)

使うのはコンプレッサーのみ。音の正規化(これがコンプ)を最大設定で有効化。
他は自分が聞いた限りしょぼいヘッドフォンをぱっと聞き良くなったように錯覚させるための項目。基本的にEQと重複するので切るべき。
もちろん使った結果、自分の再生環境で聞きたい音が聞こえるようになるなら使って良いが、オススメはしない。
EQタブ
(2017.9/26にこのEQタブに関する部分は画像含めて全面改訂)

EQは見ての通り、250Hz、500Hz、8kHz、16kHzを可能な限りカット、他そのままにした。
コンプを使う前提なので、ほしくないところと欲しいところの音量差は過激になるようにしてある。
カットした部分もコンプでブーストされるので本当にここまでカットされる訳ではないことにはご留意。コンプレッサーのかけ具合を最大にして、かわりにほしくないところをEQで過激に削る設定にした。結局コンプを薄くEQも薄くかけるのと結果は一緒だろうが、こっちの方が自分の環境では効果的のようだ。
カットした部分はPUBGにおいては敵の位置を判断するために必要な情報が一切含まれていない。よってこのような過激なカットを施した。
この設定だと環境音は小さく、足音と銃声は遠くのものもそれなりに聞こえる音量になる。銃声より弾丸の風きり音や弾着の音が大きくて銃声の向きを聞き間違えるといったこともなくなる。
PCゲーマーは全員使うべき、そういうレベルでRazer Surround Proは良い
Razer Surround Pro、実は登場した2013年から知っていた。しかし使っていなかったのはバーチャルサラウンドに懐疑的だったからだ。今まで使ってきたバーチャルサラウンドは後ろの定位が弱く、余計なエフェクトでかえって聞きづらくなるものだった。
しかしRazer Surround Proは余計なエフェクトは切れるし、後ろの定位も良い。そして任意の再生機器で使える。
オンボードサウンドで聞いてるこだわりのない人にも、相応の再生機器を揃えているこだわり派も、どちらにも勧められる良いソフトウェアだと思う。
PUBGみたいに各種効果音の音量調節がなってないゲームじゃないとEQやコンプは不要だろうが、この優秀なバーチャルサラウンドだけでも3kYEN弱の価値はあると思う。
そんな訳でRazerの回し者みたいなエントリでした。
一円ももらってないし(もらう気もないが)、Razerのデバイスなにも持ってないけどな!
P.S.
ゲーマー向けの音声エフェクター解説
今回ゲーム向けに音をいじるにあたり、他のゲーマーの皆様がイコライザーなどをどう使っているかリサーチするなどした。
その結果、こういった道具がなにをしていて何のために使うものなのかご存知っぽい方がほぼ居ないことに気づくなどした。
なのでちょっと解説を入れておきたい。
ただし自分はプロでもなんでもなくトーシロなので、内容は話しクオーターくらいで聞いておくれ。
イコライザー(EQ)
ゲーム向けのサウンドカードやUSBヘッドセットなどにはまず付いているイコライザー機能。まずはこれの使い方から。
そもそもイコライザーとは任意の周波数だけとりだし音量レベルを増やしたり減らしたりする道具だ。使うと入力した音声信号から任意の周波数帯だけ持ち上げたり凹ませたりできる。これはなんとなく皆理解していると思う。
で、基本的にこれはカットに使う道具だ。音のバランスが凸凹してる時に、山を取り除いて整えるのが本来の使い方。他にはその音声信号では不要な部分を削ってより良い信号*2にしたりもする。
で、その前提に立ってゲーマーがEQをどう使うべきかというと。
必要だけど聞こえてないところを聞こえるようにするために、必要ないところをカットするために使う。
足音を聞きたいが銃声にマスクされて聞こえない、そういった具体的な目的がある時に、目的の音を(この場合は足音)聞き取れるように余計な音(この場合は銃声)が小さくなるように使う。
具体的な設定の探し方
実際にどの周波数のフェーダーをいじったら何の音が増えたり減ったりするか調べる方法は
- 一つのフェーダー以外全部最低値にしてみる
- ゲームの音を鳴らす(録画しておいたプレイ動画を鳴らすと便利)
- その時聞こえている音がそのフェーダーで増減する音だ
- これを全てのフェーダーでやる
- 自分がほしい音以外のフェーダーを少しカットして確認する
- これを繰り返す
こんな感じだ。
EQに限らずエフェクターはかければかけるほど原音から劣化していくことに留意されたし。極端な設定も同様なので、可能な限りかけない、かけても最小限に抑えるのが基本だ。
コンプレッサー(コンプ)
これは小さい音量を大きくし、大きい音量を小さくし、相対的な音量差を小さくしつつ全体の音量を大きくするエフェクターだ。ダイナミクスを犠牲にレベルを稼ぐ。似たようなものにリミッターがあるが両者の違いをゲーマーは気にしなくてよろし。
正直、これを欲しいと思うゲームは音量バランスの調節が下手なだけと思うのだが。
実際自分もPUBGぐらいでしか欲しいと思わない。
欲しくなる状況を想定するとこんな感じ。
- 聞きたい足音が聞こえるように音量を上げるとうるさい時に耳が壊れそうな爆音がするので困る
- うるさくないくらいに音量を絞ったら小さい音が全く聞こえなくなって困る
どっちも同じ状況だが、対処法が真逆だ。ゲーマーは勝ちたいので爆音で困る方を選ぶだろうが、耳に悪い。耳は大事にしような。
で、こういう時に相対的な音量差を縮めてくれるコンプの出番となるわけだ。
つまり、コンプが欲しくなるゲームは調整がおかしい(断言。
なので使わないですむならそれが良い。
実際に音量差の調整不足で困った時だけオンにしよう。
Razer Surround ProでPUBG使う時の設定に関して
(2017.9/26他をいじった分この項目も改訂)
EQの後にコンプを通す用になっているらしく、EQとコンプを同時に使おうとするとEQのかかり方がややこしくなる*3。同時に使わないのが適切かなとは思う。
ただ同時に使いたい困ったゲームがあると色々と設定をいじって落とし所を探すしかない。
以前と違って今はEQを派手にカットでかけて、コンプを最大の設定でかける、常識的にはあんまりよくないかけ方をしている*4。ただこうしたら上手く聞きたくないけどうるさいところ(風切音とか)だけ落とせたので諦めた。音が全体的に一聴してわかるくらい変になってるけど、ゲームプレイで役に立つのが目的なのでしかたなし。
ちなみに未だにPUBG以外のゲームではコンプもEQも使ってない。
P.S.2
音を鳴らすのはエフェクターではなく再生機器
そもそもの話をすると、入力された音声信号があなたの耳にちゃんと音として聞こえているかどうかは、あなたが使っている再生機器に依存する。
- オーディオインターフェース/サウンドカード
- ヘッドフォン/イヤフォン/スピーカー
この両者が癖なくちゃんと音を素直に鳴らすものであればそれでいい。
しかし実際には変な癖があったり、ちゃんとなってないところがあったりするものも多い。音響機器メーカーが作ってないものとか比較的安価な製品にはどーしてもそういうものが増える印象。
で、ここまでしてきたエフェクターの話は、あくまで原音の音声信号に不満がある時、少しいじって聞きやすくしてやろうという話だった。
一方、あまり良くない再生機器をごまかすためにエフェクトをかける、という文脈も世間にはよくある。
これはまぁ、エフェクトを掛ける元手が0の状況なら試すのは悪くない。
ただ基本的にまともな再生機器、は1万円前後くらいで手に入る世の中だ。エフェクトに数千円かけるくらいなら、さきにまともな再生機器に予算を回すほうが建設的だと思う。
このエントリでRazer Surroud Proに興味を持ったが、現状の再生環境ががオンボードサウンドに安いイヤフォン、みたいな人は、先にヘッドフォンやイヤフォンをリサーチした方が幸せになれると思う。
P.S.3
ちなみに自分が使っているヘッドフォンはこれね。
ゲームのために買うには高いのでオススメはしないが、気に入ってずっと使っているし、酷使してるが壊れないので結果的には安い買い物だったと思っている。
Lil’ Night Trainが想定以上にイケてる
Lil’Night Trainというギターアンプをご存知だろうか? VOXから出ているチューブアンプだ。
このLil’Night Train、チューブアンプのくせに音が小さい。普通の日本の家で夜に鳴らすことが可能。つまり、家で日常的に使うことができる。
普通のチューブアンプはスタジオに持ち込まないと使えず、普段は置物になってしまうことも多いだろうが、こいつは練習に常用できるわけだ。
そんなLil’Night Trainを買ってみたら存外イケてたので、少し語ろう。
どんなアンプ?
スペックをさらっというと2Wのフルチューブアンプ。
サイズも小さい(ティッシュ箱サイズ)。
小型・低出力だがスタックアンプで、キャビネットは別だ。ただ、専用の小さいキャビネットも売っていて、セット販売されてることが多い。家にキャビネットがないならそのセットをとりあえず買えば良い。
コントロールはゲインとボリュームにイコライザーがTRREBLEとBASS、それとチャンネル切り替え。
チャンネルはBRIGHTとTHICKの2chで、THICKはイコライザーをスルーするモード。ゲインとボリュームは共通。
イコライザーはフルテンがフラットよりで、絞るとなんか大雑把にいい感じの変化がある。あんまシビアじゃないけど、だからかえって使いでがあるかなぁと。とにかく、効く。
THICKに切り替えてイコライザーをスルーすると、もちろんイコライザーは効かなくなる。THICKだと同じゲインとボリュームだと実際の音量は上がるので少しボリュームは落とした方がいい。
歪はゲインで調整して、ボリュームで音量を決める。ここがきちんとしてて、歪を決めたら音量は別に決めれる。当たり前? いや、自分が昔持ってたおもちゃみたいなソリッドアンプはボリューム上げるとクリーンに戻っちゃって(以下略)
で、音量はかなり絞れて、THICKの歪(BRIGHTより深く歪む)でもボリュームをギリギリまで絞れば真夜中に普通の木造住宅で鳴らすことができる。逆に最大音量は、結構でっかい。音量をフルテンってのは普通のご家庭じゃ昼間でも躊躇すると思う。自分にはできない。
出音について
出音は言葉で説明してもいいだろうけど、よくわからないだろうし動画を上げてる方が何人もいらっしゃるんでそちらを引用しておく。
VOX Lil' NIGHT TRAIN テスト演奏 - YouTube
VOX Lil'Night Train SOUND チェックしてみた - YouTube
Vox Lil´ Night Train: Clean - YouTube
Vox Lil Night Train Demo - YouTube
↑でっかいキャビに変えてからの出音がいいの、やっぱり気になる。
余談だけど、この二人の楽器レビュー見てて楽しいので他もみると楽しいよ。
この辺を聞いてみて出音の傾向はつかめるだろうか? 自分は通販で買ったので試奏なしだったが、動画と実際の印象は特に乖離しなかった。とゆーか、部屋鳴りやらの録音時のあれこれを考慮して動画での出音は下方修正してたので、実際は想像より良く感じた。
ともあれ、歪はトーンをスルーするTHICKの方でもオーバードライブって感じで、メタル行きますか、みたいなディストーションではない。
ただ結構つぶの細かい感じの歪でいい感じだ。こんなに滑らかに歪むとは思ってなかった。期待以上。
クリーンの方もそこそこ色が乗っててそう悪くない。安物の練習用ソリッドアンプ辺りを想像してるならたまげる程度には良い感じ。
ともあれ、フルチューブってことで期待する真空管的なクリーミーな歪と温かみのあるクリーン、どちらもある程度は応えてくれる。
ただまぁ、個人的にはクリーンはもう一声かな。ちょっとちゃきちゃきに感じる。キャビネットが小さいのがダメなのかな? んー。
実際に使ってみて
実物を迎え入れて、一番良かったのは気楽に練習できること。とくに身構えなくてもひょいとギター掴んでアンプの電源入れちゃえばとにかく音が出る。
アンプシミュレーターのたぐいはちゃんとあるんだけど、ギター掴んでそのまま生音でペチペチしてることって結構多かった。ちょろっと運指練習しようか、みたいな時は特に。
心理的なハードルが低いのか、ちゃんと弾くときにアンプ通すことが増えたのでその点だけ見ても良い。
ちなみに、ヘッドフォンアウト兼ラインアウトもついてて、そこにはキャビネットシミュレーターがかかるらしい。らしいというのは、全く期待していないのと、そもそもアンプから音を出すために買った夜中でも鳴らせる音量に絞れるアンプだからということで、一度足りとも使ってないから。
アナログ回路でのキャビネットシミュ、期待する要素ないものね。
あ、もしDAWとかで使うやつ探してるなら今だとインパルス応答の畳み込みの奴いいよ。フリーでもあった気がする。
練習は実アンプ使ったほうがいいね、やっぱり
やはり練習は実アンプでやるべきだなぁ、と感じる。
アンプシミュレーターってどうしてもいい感じに聞かせることに集中してて、自分みたいなのが適当に鳴らしてもそこそこいい音がしてしまう。
でもLil' night trainは実アンプなので、よくも悪くもちゃんと鳴らした感じに音がなる。エフェクトのたぐいがかかってない訳だし、当たり前といえば当たり前。
ただ、こと練習する場合はこの点、とても重要だ。しょぼい音出るように弾けばショボイ音する、ってのは練習する上でとても大事。
特に最近はRocksmithで楽してる事が多いんで、ちゃんと弾かないとまともな音が出ない、って事実を突きつけてもらえるのは、練習する上でとても大きい。
さてと。
久しぶりにアンプで練習して楽しんでるのは良いんだけど。こいつをうっかり買ってしまったせいでペダルが欲しくなったのが想定された通りの誤算であった。
まだなにも買ってないけど、ワウ欲しいなぁ。ディストーションも欲しいよね。空間系はどうせDAWでかけるから……あぁでも練習でもやっぱり薄くリバーブはかけたいなぁ(Lil' Night Trainにはついてないけど、競合には付いてるの多いんだよね)……などと言ってるうちに膨れ上がり、ペダルボードを組む羽目にならないよう、気をつけたい。
P.S.
もし初めてチューブアンプ使う、って人いたら。
- 電源のON/OFFやケーブルの抜き差しする前にボリュームを0にする
- 電源を入れてからしばらく暖気しないと真空管は音が変わる
ってのはお気をつけて。
(取説に書いてなかったんだよねぇ、初心者はこんなもの買わないという感覚なんだろうか?)
