楽器弾く時ウォームアップとクールダウンしてる?
楽器を弾くってのは全身運動だ。決して指先だけをちょこちょこ動かすものではない。
……なんてことは、それなりに練習を続けてる人には言うまでもないことだろうけれど。
いい演奏するには力みをとってしかしきちんと必要な力をかけないといけない。その制御は繊細でなければならないし、早く鋭く動かすこともあればゆっくりしっとり動かすこともあるし、早くしかし重く動かすこともあるし、ゆっくりなのに一音一音は鋭く奏でることだってある。出したい音に応じ、体の使い方は千差万別。共通するのは、体の何処か一部分だけでできることではないってことだけ。
ともあれ、楽器の演奏ってのは全身を使って行うし、想像以上に体に負担をかけている。楽器の演奏をするというのは、それなり以上の負荷の運動をすることだと考えるべきだ。
よって演奏の前後ではストレッチをするのがオススメだ。
鍵盤とギター・ベースの場合は指先から手のひら・肘・腕全体・肩・肩甲骨・背中・腰とつながっている筋肉をメインに動かすので、まずはこのつながりをじっくり伸ばすのがいい。指先をつまんで反らせて伸ばしてみたり、手のひらを掴んで反らせて伸ばしてみたり。子供の頃体育でやらされたようなのを思い出すと良い。
人間の体というのは、なにかをする時使う筋肉は実際に大きく動く部位だけにとどまらない。動く部位に近い部位ほど顕著だが、他の筋肉も連動して動いて実際の動きを支えている。主に指先や腕だけが動くと思っている様な楽器演奏でも、実際は全身を使っていると思ったほうが良い。だから、できるだけ全身をきっちり温めてほぐしてから演奏を始めたいところだ。
そうそう。
まだ経験が浅い楽器だと頻発するけど、弾いていると身体が痛むことがあると思う。ギターやベースだと弦を押さえている指先が痛い、なんてのが顕著。あるいは、動かしている部位に痛みを感じることもあるだろう。
大切なのは、こういった痛みは『絶対に』我慢してはいけないということだ。痛くなったらすぐに演奏を止める。体が今まで日常生活で使われたことがない扱いを受けて慣れてない間は頻発するが、『絶対に』痛みをおして練習してはいけない。
痛みはそのままではまずいという信号なんだから、無視したら体を壊す。練習を頑張った結果で怪我でもしたら割にあわない。体が不慣れなせいで感じる痛みなら、すこしずつ続ければちゃんと体が慣れて痛まずに弾けるようになる。弦楽器での弦と触れる指先はかかとみたいに硬い皮膚になるし、よく動かす手首から指先なんかも随分と力強くなる。
それでももし痛みがいつまでたってもついてくる場合。
それはフォームかなんかに致命的な問題がある証拠だ。そういう時は先生について教わるなり、上手い人のプレイを動画でいいから見て回って自分の動きと比べてみたりして、どれだけ弾いても痛んだりしない弾き方を身につけよう。
繰り返すけど、痛みを感じるような演奏はダメだ。体に悪いだけじゃなく、結果としていい演奏にも絶対にならない。痛みの上から細やかな制御をするなんて不可能だからね。
ま、といったこともあり。
演奏で余分な痛みを感じないためにも、事前のストレッチと、演奏後のクールダウンは日課にした方が良い。硬くなってるせいで感じる痛みはほとんど軽減されるだろうし、余計な怪我の可能性も減る。
じゃまぁ、今日も練習の前に軽く体を動かして伸ばして、それから音楽しましょう。
音楽理論とジャンルの常套句
コードの構成音・テンションノートとスケールとの関係と、アッパーストラクチャートライアドとしての捉え方の関係を整理したりしていた。
いわゆる音楽理論の話。
しかし音楽理論ってなんか胡散臭いし、いかにも音楽がつまらなくなりそうな言葉だ。勉強してみるかと本を開くとやたらごちゃごちゃとめんどくさそうな上によくわからない理屈をこね回してたりするからなおさらだ。上手い本か先生を見つけないと結構しんどい。
ただもし一度もトライしたことがないのに毛嫌いしているのであれば、理論って響に縛られすぎてるだけかもしれない。
音楽理論は自分の感性や経験とは別軸で音楽を捉えるための一つの指針、道具だ。道具だから使い方次第、そしてその価値は使ってみないとなかなか掴めない。
ジャンルの常套句といわれるようなものを演奏技術の訓練を兼ねて反復練習するなんてのは皆がやることだけど、その常套句がなんで常套句として成立しているのか理解できると一気に見通しが良くなる。リズムだけ変形させて別ジャンルに変身させたり、音使いを変えて発展させてみたり、といったことができるようになる。
できるだけ簡単なフレーズを用意して、フレージングの意味合いを音楽理論的に探ってみる。そうすることで、今まで感性や経験から捉えていた事が違って見えるかもしれないし、よりスッキリと整理されたシンプルかつ本質的な認識になるかもしれない。いずれにせよ、随分と見通しが良くなり、応用のさせ方、そのアイディアもワラワラと湧いてくるだろう。
こういう理論的な知識は直接に演奏技術や作曲技術をブーストしてくれるわけじゃないけれど(技術はやることでしか身につかない)、頭の中が整理されて今まで自分がやってきたことや聞いてきたことがスッキリ繋がることで、結果として演奏や作曲に役立つ。単独では無価値だけど、利用する・使う道具だと扱えばとても便利だ。
それに知識と経験が咬み合って整理されるというのはなかなか新鮮な感覚で、これは経験知を整理した音楽理論ならではなのかな、と思う。理論的整合性で頭の中が一気に整理される感覚自体は数学や物理でも存分に味わえるけど、それが自分の体の使い方と連結するってのは面白い感覚。
型にはまって型稽古をし続けると、身につけた時そこから先へとどこにでもいける自由が手に入る、ってのも普遍的な話だけど。無味乾燥でなんの役に立つのかわからないと感じることが多い音楽理論が、実は音楽的自由への特急券ってのは面白いな。
ここを通らないでたどり着くことも可能だろうけど、他者の知恵を有難く頂戴して楽をするのは知識を共有できる人間の知恵であって。こういう”お勉強”に抵抗がないなら演奏訓練の片手間に自分のペースで知識を整理しながら入力していくのがトータルでは楽に先へと行く道なのだろう。
”結局最後はみんなスケール練習に帰ってくる、なぜならそれが音楽的自由への道だからだ”ってな感じのことを養父貴もギタリストのための全知識で言っていた。それはたぶん、こんな感じのことなんだろう。
今日だけで随分と頭は煮えたけれど、引き続きコードの構成音・テンションノートとスケールとの関係と、アッパーストラクチャートライアドとしての捉え方の関係を整理していこうと思う。ちゃんと実践のフレージングと関連付けつつ、ね。
ボッチのための一人バンドによる一人ジャムセッションごっこ講座!?
楽器を一人で黙々と弾いてると、そのうちつまんない気がしてきて良くない。いや、自分一人の演奏で完全なる音楽を表現できる技術の持ち主ならそうでもないのだろうけれど、まだまだ発展途上の一人としてはそういう極限のことはわからない。
ともあれ、演奏技術に大きく制限がある状態で、一人で表現したい音楽をやり切るのはきつい。やっぱり誰かと一緒に演奏したい。そのほうが楽しいし。
とはいえ、それほど弾けるわけでもないのに人とやるってのもかなり勇気がいる。やっぱり場数を踏んである程度の自信がないとなかなか人前には出ていけない。
ということで、一人でジャムセッションごっこをするため、一人バンドをやってみよう。
DTM できるなら自分以外のパートを打ち込んだバックトラックを色々と作れば好きな様に楽しめる。とはいえ、楽器を弾く人すべてが DTM をやっているわけでもない。どうする?
実は、ネットで探すとジャム用のバックトラックっていっぱいある。それを使えばいい。
例えば、これとか。
Funky Blues Backing Track (C) | 120 bpm - YouTube
こういうのに合わせて、ジャンルの常套句をひたすら繰り返すだけで楽しい。
ん? 常套句とか知らない? ジャンルの常套句を集めたフレーズ集的な教則本っていっぱいあるから探してみるといいよ(鍵盤なら以前紹介したこれとか)。
できるだけ単純なフレーズを覚えて、それを自分なりに曲に合わせていくようにしたら色々と勉強になるし、単純に楽しい。リズムいじったり、音足したり引いたり。色々と思いつくままに工夫してみよう。
他にも有名な曲なら特定のパートを除いたマイナスワントラックなんかもある。そういうのに合わせて練習すればフルバンド(それもプロの本気の演奏)と合わせて練習することになる。人の演奏を聞いてそこに上手く入っていくってやっぱり難しいし、楽しい。せっかく楽器触ってるのにその楽しさに触れないままってのはもったいない。
自分の体が思わず動くような、ノリたくなるようなバックトラックを見つけよう。
それに合わせて練習するだけで、ずっと楽しい時間が過ごせるはずだ。