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XCOM:Enemy Withinクリア

XCOM:Enemy Withinをやっとこクリアした。難易度はノーマル、非アイアン。

初見プレイではファイアーストームを作れと言われる辺りで状況がコントロールできなくて投了(ゲームオーバーにはまだ暫くならなそうではあったが、面倒になった)した。

今回クリアしたのは2周目という形になる。

基地襲撃の存在を把握してる状況だったし、軍・迎撃機の強化を優先し、ストーリーの目標をやり過ぎて自爆する真似もしなかったので楽勝。あと1周目で血反吐を吐いた某敵無限リスポーンのクエストが何故かなかった。S.H.I.V.量産して備えてたのに。なんでだ。

 

初見でなにも知らないとノーマルはなかなか歯ごたえがある難易度だと思うが、ストーリーラインに乗っかって進むというStrategyにしては珍しい形式なので一度ストーリーラインを把握すると難易度は激減する。そんな訳でノーマルは確かに難しい難易度ではなかった。

ちなみにゲーム自体も最序盤が辛い形になってて、後半はきちんとシナジーが出る組み立てで軍を強化すると加速度的に楽になる。

そんな訳で、あらゆる意味で初見の最序盤がもっとも高難易度だから、最初から上の難易度で悲鳴を上げながらやった方がより困難さを楽しめたかな、と思う。ちともったいないことをしたか。

Strategyゲーマー諸氏がプレイするならぜひ難易度クラシックかインポッシブルでのプレイをおすすめしたい。ただ、さすがに初見だとお試しができないと辛いことも多いのでアイアンマンは入れずリロードでトライ・アンド・エラーはありの方が良さそう。ゲームごとに特有の要素は把握するまでミスを誘発するだろうし。

 

 

さて、ここから先は今回のクリアまでの手筋をざっくり書こうと思うのでネタバレ見たくない人はご注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

XCOMは先述の通り最序盤が辛い。ここからどうやって立ち上げるかが戦略の全てと言っても過言じゃない。 

最序盤はこちらの攻撃は当たらない上に敵の攻撃をもらったらそのまま兵が死にかねない状態で、敵とまともに殴り合ったら一方的にこちらが死ぬ。

敵に先制されない用兵を徹底し、必中攻撃のグレネードを躊躇せず使うのが大事だ。戦利品がしょぼくなるので爆発物は使いたくない、という要素があるが、最序盤は兵を殺さないのが最優先。他の方法で兵を強化するにはしばらく時間がかかるが、レベルアップは直ぐに兵を強化してくれる。

最初のミッションはチュートリアルだと強制的に壊滅寸前になるが、チュートリアルなしなら普通にプレイできるので全員生存可能。的確に経験値を散らして全員昇進させると話が早い。

昇進してクラスが判明したら、序盤は特に頼りになるヘビーのロケランに頼りつつ、スナイパーを早めに伍長まで上げたい。伍長で取れる部隊監視は難易度ノーマルだと相当のプレイヤーチート。かなり楽になる。

 

研究の初手は戦闘実験。製造工場を解禁してS.H.I.V.を作りたい。最序盤の装備が整わず兵が育ってない間はS.H.I.V.を多用すると楽。時間制限があるミッションなんかもS.H.I.V.ならガンガン前進させていいので気が楽。なにより、最序盤だと他の兵より素の戦闘能力が圧倒的に上。硬い上に火力があるのでセクトイドやシンマンくらいなら初期状態でも突っ込んで蹂躙できる。カバーが無効というのも、逆に位置取りを自由にできるメリットになる。

S.H.I.V.は強化していくと中盤まで十分戦力になるので頼りになる。歩哨で接近されるとオートで監視射撃するようになるし、レーザー、更にプラズマ、と強化すると攻撃力も結構なものになる。毎ターンHP2回復するようにもなるし、とにかく気安く突っ込ませる要員として重宝する。

さすがに終盤は鍛え上げた兵の方がずっと強いが、セクトポッドと殴りあったりするのでなければやっぱり便利。敵のマインドコントロールが怖くないのも便利。

 

製造工場は序盤で武器ベルトも解禁されてるので早めに解除したい。最序盤はグレネード祭りなのでグレネードが2つ持てるだけで全然違う。そして終盤までずっと強力なプレイヤーチートとして働く。ゴーストグレネード2つとか、Scopeと消費装備とか……

 

装備はまずカラパスアーマーを目指す。つまり、技術者を10人集めた上でエイリアン物質とその後解除されるカラパスアーマーの研究を完了しないといけない。カラパスアーマーを素早く揃えれば撃ち合ったり捕獲に行ったりという選択肢もある程度現実的になる。

カラパスアーマーが開放されると同時にS.H.I.V.も合金S.H.I.V.が開放されるのでその点でも有利。合金S.H.I.V.はこの時点ではかなり硬いので頼りになる。

 

このあとはレーザーに向かってもいいんだろうし、実際今回のプレイではそうしたけれど。捕獲でプラズマ兵器を手に入れてレーザー無視してプラズマに行くべきかなぁ、と思う。次のプレイでは試したい。レーザーを無視してプラズマに行っても捕獲を急ぎさえすればそんなに実用化のタイミングは変わらない気がする。プラズマ兵器は捕獲した敵から入手できるので作らなくて良いから、財政的にはレーザーよりずっと有利。性能も圧倒的に上だしね。

 

ともあれ、そうやって武器と防具が揃えれば、あとは普通に戦っていけるのでストーリをぼちぼち進めながら内政を強化していけばいい。

人工衛星飛ばして収入増やしつつ、施設建てつつ、迎撃機に強化しつつ……と内政もやること多い。それほど複雑ではないが。

ちなみにストーリーを急ぎ過ぎると人工衛星が十分飛んでなくて収入が厳しいとか、敵のUFOのインフレにこちらの迎撃機強化が追いつかないとか起こるので適宜適当に。

基地襲撃もタイミングを気を付けないとひどい目にあう。こちらの装備が一定以上になってないと地獄を見る。ストーリー進め過ぎは危険側だと覚えておくべきだ。

ただ、のんびりしすぎても無駄に敵が強化されるのが困りモノか。内政の強化とストーリーの進行ペース、この辺の最適化はさっぱりわからないので高難易度やるなら試行錯誤したいところ。今回はクリア後のスコアとか見る限りゆっくりしすぎたようだしなぁ。

 

あと、今回のプレイではDLCを全部オンにしてた関係でフュージョンコアを序盤に楽に入手してしまっていた(劇的に難易度を下げるプレイヤーチートDLCだと知らなかった)。これは今後は外してやりたいところ。迎撃機の強化が難しい段階でバトルシップを落とす手筋を探るのも楽しみたいよね。ファイアーストーム間に合うのかなぁ?

 

メルドを使う要素は遺伝子操作の方だけ使った。MECはよくわかんなかったのと結構内政がテキトーだったせいでお金がなくてねぇ……。持続ターンや使用回数に制限がないステルスの擬態スキンが頭おかしいくらい優秀だと感じたけれど、他も結構使える。筋肉繊維密度でスナイパーに上を取らせるのが楽しかったな。目のやつはどちらも優秀。他も今後は探っていきたい。

 

 

戦闘は最終的には火力過剰を目指す形になる。

いつも言うことだけど、古今東西あらゆる戦闘は常に

必要な時、必要な場所に、十分な火力を注いだほうが勝つ。

これは例外がない。現実はもとよりゲームでもよっぽど現実と違うルールの場を用意しない限り同じ。

で、火力は

火力=(移動距離+射程距離)×DPS×攻撃可能時間×効果範囲

で定義できる。ターンタクティクスなのでDPSは額面の攻撃力、攻撃可能時間はターンあたりの攻撃回数と読み替えるとよろし。

このことを念頭に置くとスキルの取り方はだいたい決まってしまう。

 

まず、どのクラスでも攻撃可能回数を増やすスキルは強い。アサルトの速射や接近遭遇、ヘビーの弾郡。スナイパーは二者択一のゾーン内かダブルタップ。

ヘビーは射程が通常射撃より長く範囲攻撃のロケットランチャーを活かすのが基本。弾郡の2回射撃はもちろん強い。また、最終的に脅威になるのが後述するセクトポッドという点を考慮すると対ロボットの攻撃力を上げるHEAT弾薬も優秀。

スナイパーは射程が実質無限になる部隊監視が適切に運用できる限り気が狂ったプレイヤーチート(高難易度だと敵のHPが増えるようなのでクリティカルなしのペナルティが重くのしかかりそうだが)。マップによっては射線がろくに取れない関係で役立たずになることもある点を考慮に入れてもなお強力。一方ここで部隊監視をとらず移動後スナイパーライフル射撃可能にしてもそれはそれで強くなる。最終スキルの攻撃可能回数が実質無限になるゾーン内もとんでもないからだ。ステルスも併用して接敵すれば、連続攻撃で敵を殲滅することも可能。またゾーン内と排他関係にあるダブルタップも使用条件なし2回攻撃なので十分に強力。スキルをどうとっても強いという強クラス。スナイパーの大佐を早めに用意できるかは重要。

アサルトは接近遭遇で通常射撃のあと速射することで3回攻撃できる、上にクリティカルを上積みするスキルが多い、挙句にクリティカル率の高いショットガンが装備可能、ということで瞬間火力が最高。ただし近づかないといけないのでステルスは必須。ステルスなしだと先に蜂の巣にされる。また、射程を実質倍にする初期スキルランエンドガンの使い勝手のお陰で序盤から使いやすい。

サポートは火力面では残念だが、移動距離が3マス伸びるスプリンターと装備アイテムが増えるディープポケットが強力でこの2つのせいで十分に有用。回復は少なくともノーマルなら適切に立ち回れば不要なのでご随意に。というか攻撃を貰うような用兵してたら兵が死ぬ、ノーマルですら。また、その点で序盤から使える防御手段のスモークが大変有用。終盤でもセクトポッドと撃ちあう時などにスモークは使える。セクトポッドとはできれば撃ち合わずに済ませたいが。

 

戦闘は基本的にはジリジリ戦線を押し上げて会的したら先制で殲滅する形にしたい。S.H.I.V.がいれば先に突っ込ませて被害担当にできるので気楽。どうしようもない時は新兵を捨て駒にする手もある。基本的に前衛は肉壁。耐えるHPや防御力がないならそのまま死を意味する(だからカラパスアーマーを急ぎたいのだけど)。

 

ただ、ステルスを使えると状況がガラリと変わる。

ステルスは敵から視認されなくなるので一方的に視界を取れるし、射程の長い攻撃手段を使えば一方的に攻撃できる(部隊監視スナイパーやヘビーのロケラン、場合によってはサイオニック)。ステルスがあると立ち回りが完全に変わる。

またステルスからの攻撃はクリティカルボーナスが乗る分火力が上がるので、単純な攻撃力向上にもなる。

ステルスは遺伝子操作の擬態スキン、あとはゴーストグレネードとゴーストアーマーで使える。ゴーストアーマーは終盤にならないと用意できないが、擬態スキンとゴーストグレネードはかなり早い段階で解除できる。真っ先に用意すれば辛い序盤も様変わりするかもしれない。

今回は手探りでやってて終盤まで気づかなかったのであれだが、これも今後の研究課題だな。

 

 

敵は基本的に後半ほど強いのが出てくる。時間経過とストーリーの進行のどっちもフラグと思うので、のんびりだらだらやってても辛くなるだろうし、ストーリーをサクサク進めるのも罠。一周目はストーリー進めすぎて難易度が跳ね上がった。

 

初見の敵は基本的にヤバイ、と思ってれば大体当たりで、ロボ系のサイバーディスクやメクトイドの初登場時は面食らうし彼我の性能差から結構厳しい。火力の向上が追いついてないと兵がガリガリ損耗する(一周目ではひどい目にあった)。逆に言うと、火力向上が先行してれば基本的には楽勝。

 

ただし、終盤から出てくるセクトポッドだけは別。こちらが最終形まで育っててもなお脅威。

妙に硬い(ダメージ半減化のスキル持ちな上でHPがとても多い)、妙に火力が高い(超威力範囲攻撃の上射撃回数が多い)、と火力のぶつけ合いを素直にしたらセクトポッド1体に終盤の育った兵が殲滅させられかねないスペック。あらゆるプレイヤーチートを総動員してなにもさせずに殺すのが基本。

一周目では見てない敵だったため今回が初見だったが、初見の時は合金S.H.I.V.(プラズマガトリング装備)が1体犠牲になった。監視しなくても監視発動してるとか射程が広いとか通常射撃が2回できるとか通常射撃が範囲攻撃なのに更に広域爆撃あるとか、初見でなにも知らないとほんとに脅威。まぁXCOMには初見殺ししかないといっても過言じゃないので今更このくらいじゃ驚かないけど、最後までこんなのがいるから気が抜けない。

 

あとはセクトイド司令官やエーテルの使うサイオニック系の能力が厄介。セクトイド司令官のマインドコントロールしか見れてないけど。初見の時セクトイド司令官にマインドコントロール食らってひどい目にあったので、明らかに上位のサイオニック系に見えたエーテルは終始S.H.I.V.ぶつけたりステルス駆使して一方的に殺した。

 

あ、敵はエイリアン以外にもいる。Enemy Withinの追加要素らしいEXALT関係で人間の敵が出てくる。装備が対等なので最初は楽だけど、途中からエイリアン技術で人体強化したりレーザー装備に変わったりして手強くなる。

ただミッションがどれもこちらが守り側。攻めが不利なゲームなのでこの点すごい楽。

ノーマルだと敵が散発的に攻めてくるのを待ちで狩ればいいミッションばかりで苦戦しなかった。合金S.H.I.V.の歩哨モジュールによるオート監視射撃でガリガリ死んで行く敵。戦力の小出しは悪手だ。火力は必要な時必要な場所に十分な量を。兵を散らすのは火力を散らすということだからね。散兵は各個撃破の的だ。

ただ本拠地を突き止めるまでは結構時間がかかった。ゴーストアーマーとプラズマ装備が揃ったあとで本拠地攻めだったからなぁ。これも上手くやれば早く進むのかも?

 

 

ストーリーを進めると最終的にサイオニックが必要になる。いわゆる超能力。これを身につけた兵を育てるとそれはそれで面白いことがあるのかもしれないけど、終盤だしサイオニック兵を見つけるだけで結構時間を食うし、ラスダン前で一人強制的にサイオニックLvMAXになるのであまり育てて見ようという気は起きないなぁ。

これはどちらかと言うとイベント要素だろうか。

 

 

ざっとこんな感じか。

クリア1回、実質1.7周位のプレイだとせいぜい把握できたのはこの程度。

初見殺しが豊富で序盤ほど辛いゲームなので初プレイでの立ち上げがとにかく辛いが、だからこそ近年のゲームとしては屈指の辛さを味わえる。4段階難易度の下から2番目で、だ。

ということで歯ごたえのある戦闘を求めるStrategyゲーマーにはとてもお勧めのゲームだ。うっかりこれを未プレイで読んじゃった人は歯ごたえを楽しむためにもクラシックかインポッシブルでプレイしたらいいと思うよ。

こちらも次はアイアンマンのクラシックあたりでまた挑戦したいと思う。