V-PICKS V-TRL Tradition Light 1.5mm のレビュー
万年初心者ギタリストを脱するべく練習をしてるわけだが、ピッキングの下手さ加減にはほとほと手を焼いている。なんでこんなに下手なんだろうか? 速く弾けないし力んじゃってるしじゃぁ脱力だと思うとピックが空を飛ぶ。
ということで道具のせいにしてみようとピックを買った。V-pickという一枚で600円とかするピックの分をわきまえてないやつである。透明なアクリルで一般的なピックより分厚い。変なピック。値段相応の価値があるかどうか試してそろそろ1ヶ月くらい経つので感想を記録しておこうと思う。
ネタバレ:意外と使える
分厚いピックを適当に用意したら弾きづらいだろうな、と言うことはギター弾きには想像しやすいことと思う。引っかかりやすくなるだろうから。しかしこのV-pickはエッジの処理が丁寧でつるつるしてる。分厚いのに全く引っかからない。むしろ薄めの普通のピックより引っかからない。ガチガチに右手が固まってピックを引っ掛けてしまっても滑って事なきを得る。なんというか、まさに、自分のようなド下手のためにあるようなピックだ。握った感覚は独特で最初は違和感があるが、ちゃんと使いやすくできているのだろう、すぐ慣れた。
そんなこんなでピックをすっ飛ばすこともなく弾けるようになり、練習も少し楽しくなった。これもV-pickのお陰です!
さて、1ヶ月ほどV-pickを使ったある日、普通のピック(ジムダンロップのティアドロップ1mm)を使ってみた。すると驚いたことに、普通にピッキングできるようになっていたのだ。力を抜いてちゃんと振り抜ける。16でコードを刻んでもピックが空を飛ばない。なんという事でしょう!
どうやらV-pickを使っている間に人並みのピッキングが身についていたようだ。びっくりだ。やはり物事を身につけるには練習量ありきなのだなぁ。ガチガチの下手糞ピッキングでもとりあえず弾けてしまったお陰で、下手くそなうちからすんなりと練習できたことが功を奏したといえよう。
そんなわけで結論。
V-pickは値段分の価値があるか?
あなたがまともにピッキングもできない初心者なら、ある。
分厚い独特のピックが気に入るなら、ある。
どちらにも当てはまらないなら、ない。
まぁ高いといってもピックのくせに、であって安いシロモノだし。気になる人は試しに一度使ってみるのも悪く無いと思うよ。