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絶賛墜落中の空中遊園地

大地とキスするまでに遊び倒せ

The Elder Scrolls Online ベータの雑感

TES

TESシリーズの舞台となるタムリエルは広い。過去のTESシリーズはそれぞれタムリエルの一地方が舞台でタムリエル全土を移動できるタイトルはない。

TES3 morrowind、TES5 skyrimはそれぞれサブタイトルに舞台となる地方の名前がついてる。TES4 oblivionoblivion(TES世界の地獄)にもいけるけど舞台はcyrodillなんでちょっとサブタイトルと舞台の地域は関係ないけど、他は大体そう。

で、毎回どのタイトルをプレイしても思うことは、他の地域にも行きたい、タムリエル全土を旅してみたい、ということだ。

それを叶えてくれるタイトルがThe Elder Scrolls Online、通称ESOだ。TESをMMORPGにした本作、舞台はタムリエル全土となる。時代は第二紀ってことでTESシリーズの時代からはかなり大昔にあたる。

で、まだ発売はされていない(発売は2014.4/4で5日早くアーリーアクセスは可能とアナウンスされている)が、ベータをプレイしたのでざっと感想を。

 

ネタバレ:TESファンがTESとして楽しむ分には遊べそう

 

前回のベータの時はNDA守秘義務的なアレ)により感想もかけなかったのだが、前回のベータの後NDAは解除されており、今回のベータでは最初からストリーミングするなりなんなり自由な状態でスタート。だから探すともう動画なんかもいっぱいあると思うので気になる人はぜひ検索を。

 

 

さて。

 

ESOベータをプレイしてみて真っ先に思ったのは「あ、これTESだ」ということだった。ゲームの全体的な雰囲気がまんまTESシリーズそのものだ。

基本的には一番新しいTES5 skyrimの感触だ。ただ舞台となる地域が雪国skyrimだけだったTES5と違ってタムリエルの他の地方にも行けるESOでは懐かしいMorrowindにもいけるし、豊かな緑に穏やかな気候でアイレイド遺跡が点在するどこかシロディールを思い出させるサマーセット島、そして白金の塔にルマーレ湖の周辺シロディール、TES2の舞台であった(自分は未プレイ)ダガーフォール、とホントにタムリエル各地に行ける。そうして回るタムリエル各地がそれぞれ間違いなく別の場所で過去作でのイメージと全くブレない。確かにここはタムリエルだ。

そして歩いてまわれば沢山いるNPC。話しかければクエストが始まるNPCも世界各地にいて、フィールドを隅々まで彷徨う楽しみの一つとなる。クエストトリガーを一度引けばそこから始まるクエストがまたTESらしい展開。

視界に広がる風景とそこにあるNPCたちの営み、それが醸し出す雰囲気はまごうことなくTESそのものだ。

 

ただ戦闘をやってみると、TESっぽいがTESではない、という感覚に変わる。

敵がこちらに気づく距離が狭く、スニークでウロウロするのが楽だったり、倒した敵も直ぐにリポップするのでのんびりダンジョンや敵の密集地を歩いているとひたすら殴られてきりがない、となんか違う。

またスキルを割り振った1から5キーを押して発動するスキルを連発して戦う感じも、主に一人称カメラでじっくりド付き合うことを前提に作られていたTES3/4/5とは感触も実際にする操作の上でもなんか違う。

TESの戦闘はあんま面白くない、という話はいつもしているが。それとは別物なESOの戦闘が面白いのか? と言われるとまた悩む。足を止めて殴りあうこの感じはTES3/4/5以上にアクションゲームから離れているし、かと言ってアクションとは別の形で面白い戦闘を用意しているのか? と言われれば否であり。

インゲームの動画が出だした時、まっさきに気になったのが戦闘関係だったが、実際にプレイしてもピンと来ない、というのが本音。

 

育生もTESと違う感を強くしている。

ESOの育生は基本的にはクエストクリアによって入る経験値で上がるレベルと、必ずしもレベル上昇とは連動しないスキルレベルとスキルポイントの2つの軸で成り立っている。レベル上昇ではHPかMPかスタミナを一つだけ上昇させた上でスキルポイントが1獲得できる。

スキルは職業スキル3種と、それとは別に武器・防具の種別ごとのスキル、種族固有のパッシブスキル、生産系のスキル、ざっくりと4種に分かれている。それぞれ使うほどスキルレベルが上がり、上がるほどより上位のスキルがスキルポイントの消費によって獲得できる、という作り。

選択した職業と種族に縛られず、好きな装備で好きな行動をするキャラクタを育てることができる自由度がある。

ただ、このキャラビルドを考える必要がある感じ、TESっぽくない。ただこの点はゲームを面白くするのかつまらなくするのかは判断を保留しているところ。

 

 

 

ここまででRPGの三要素、戦闘・育生・探索のうち2つまでは言及した。

しかし、TESの醍醐味はあくまで探索である。自由な探索こそがTESであり、その一点をもって傑作であるのがTESだ。

では、その大本命部分、探索はどうだったのか?

 

ESOは最初から好きなところへ好きな様に行けるゲームとして作られていない。

それは、オープンワールドゲームであったTES3/4/5とは全く違うゲームということを意味する。

プレイヤーはメインクエストの進捗によって新しいマップへと移動することができる。クエストの進捗により新しい場所へと踏み込める、そんな作りだ。

マップは先に行くほどそこにいる敵も強くなる。具体的にレベルが上がっている。見た目が同じようでもレベルが違えば強さは全く異なる。そしてこちらが敵よりレベルが低いと基本的に太刀打ちすることはできない。

与えられた範囲内でコツコツとクエストをこなしてレベルを上げ(あるいはMMOらしくパーティを組むか)ないと先に進めない作りだ。

そこに、真に自由な探索というものはない。

 

では、与えられた範囲での探索に絞ってみればどうだろうか?

 

ESOのフィールドはタムリエル各地それぞれで分けられており、ゲーム中の一部分といってもかなりの広さを持つ。その広い範囲の地形をきちんと作りこんでいるので、広がる風景は多様で眺めているだけでも飽きない。

観光して回るには最高だ。

しかし。

フィールドにおいてプレイヤーが触ったり動かしたり採取したりできるオブジェクトの密度は低い。見た目と反して、ゲーム的に意味のある要素の密度はかなり低い。そんなゲームとして意味のないスカスカなフィールドをひたすら走り続けるハメになる。

なにせ、広いのだ、タムリエルは。その広さをESOはきちんと再現している。ただし、そのフィールドにゲーム的な意味ある要素の密度は低い。

結果として、ゲームプレイの大半は走る操作をするハメになる。採取だろうと戦闘だろうとクエスト消化だろうとゲーム的に意味ある行動をしたいならば、あなたのプレイ時間の大半は移動操作に費やされるだろう。

確かにタムリエル全土を旅したいとは思った。しかし自由に彷徨うことは禁じられている。オープンワールドではない。そして先に進むために仕方なくゲームをきちんとプレイしていこうとすると、あなたはプレイ時間の大半をただただ移動することに使うハメになる。

ESOをプレイしてあなたが得られる体験の筆頭は移動だ。

さて、それは、楽しいことだろうか?

 

ちなみに、この問題はおそらく馬を買えばある程度緩和されると予想される。

しかし、馬は極端に高い。装備品も高いのだが、更に桁が2つ違うくらい馬は高い。そしてお金はあまり手に入らないゲームなので馬は未だに買えずじまいである。もしESOを腰を据えてやるつもりなら早めに馬が必要だと思うが、買うまでにまず膨大な時間が必要そうだ(どこかに他とケタ違いの効率を持つ金策でもない限り)。

そうでなくてもレベルの上昇が遅く、Lv10にみたないうちから発見できる新しいクエストの推奨レベルにキャラクタのレベルが追いつかなくなってくる。たいていのクエストはソロだと推奨レベルでも無理ゲーの手前なので、パーティを組まない前提ならばレベリングに時間を費やす必要もあるだろう。

先述の通り、レベルが低いと新しい場所へは行けない。行っても即死する。クエストもこなせない。

 

どうしてもESOでタムリエル全土を旅したいならば。あなたは一生懸命走り続け、こなせるクエストを消化しつつレベル上げと金策に苦慮し、なんとか少しずつ新しい場所へと行ける用になるだろう。

この「プレイヤーの時間は無価値」とでも言わんばかりの無駄な作業の要求。これがかなり引っかかった。

 

 

 

ちなみにESOはMMORPGである訳だが。MMORPGとしてどうなのか? は自分以外の人に聞いてください。

そもそもMMORPGのプレイ経験がない。その上でESOはずっとソロで遊んでいた。一度ダンジョン前でリクルートされてパーティに参加したもののバグで上手くパーティが機能せず結局最後までソロで遊んだ。

プレイヤーが所属する3つの陣営同士で戦争をしているシロディールも、一度懐かしい白金の塔を見物するためだけに行ったのみだ。

過去にMMOをやった経験もない自分にESOがMMOとしてどうなのかは分からない(し興味もない)。ただ、自分の観測範囲の声を拾った限りだとMMOとしては特別新しい点はないようだ。

 

ということでまとめよう。

ESOはどうなのか? と言われれば「TESファンがTESだと思って楽しむ分には遊べそう」と答える。フィールドの姿形、クエストの展開やバリエーション、ゲーム世界から受ける印象はまごうことなきTESだ。

ただしオープンワールドではないし、初期マップを観光するだけならともかくゲームを進めていこうと思うならひたすら走ったりレベリングや金策に黙々と従事する作業を要求される。

そういう意味で膨大なプレイ時間の用意がある、あるいは普段のTESよりゲームの進行が著しく遅くなっても構わない、という人じゃないとプレイを楽しめないおそれが強い。

そしてTESファン以外にとっての価値は未知数だ。

 

そんなゲームに$60(or $80)のパッケージ代を払った上で月額$15を払い続けながらプレイするかどうか?

ぜひ皆も頭を悩まして欲しい。

とりあえず、ベータはまだ続くようなので発売までにベータを一度くらいプレイすればあなた自身にESOが合うかはある程度判断がつくのではなかろうか。

ということで興味がある人は次のベータに注意を払っておこう。

 

 

P.S.

武士の情けで言及を避けたが。

あぁTESだなぁとESOを思わせる要素の1つに「とってもバグがいっぱい!」ってのもある。

ちゃんとありました。あーあ。

本文中のパーティ組んだけどパーティーメンバー見えなくて一緒にプレイできませんでした、ってのもそうだし。クエスト目標のボスがいつまでたっても出現しなかったり、ワープポータルをアクティベートしたら空に浮かび上がった後ロードで固まり、仕方なくログインしなおしたら空から地面にたたきつけられて死んだり。

あとしょっちゅうUIがスタックして画面が切り替わらなくなり操作不能になる。

チャット画面に『/reloadui』と打ち込むと復帰できるので覚えてないとまともにプレイできなかった。

発売日の2014.4/4ってすぐそこなんだけど、大丈夫なのかなぁ?

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